インドネシア影絵風リューク

『月と死神』

昔々、まだ月が若くその体に醜い影を持たない頃がありました。

ある晩、月の光に影を落としたリンゴの木の根本から、死神が現れ、月にこう言いました。

「毎夜、その静かな光で木を照らし、リンゴの影を私に落としておくれ。」

月は、答えました。

「それは無理な話。遙か彼方で生まれた私は、いつの間にか、この地に固く結ばれ、

太陽の光に身を喰われ、夜ごと満ち欠けをくり返しているのです。

明日の夜は今宵より小さく、その次の晩は明日の夜より弱く、

やがてくる新月の晩には、小石に影を落とすこともままならなくなるでしょう。」

死神は云いました。

「なら、その鎖を錆びつかせ、裁ち切り、いつか忌々しい陽の光にとって代われるよう、お前に力を与えよう」

月は狡猾そうに微笑んで静かな声で囁きました。

「まだ駄目です。太陽が見ている。あなたが力をくれるなら、

私は毎夜、影といわず、赤いその実を千も万も落としてあげましょう。」

さてさて月が力を手にいれるのはまだ先のお話。

(月の成り立ち 捕獲説で妄想)

 

 

 

 

 

モグロ風な

なんだろ…

 

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